「最近なんか調子が悪い」
その感覚が始まったのは47歳の頃だった。
疲れやすい。イライラする。やる気が出ない。夜中に目が覚める。
病院に行っても「異常なし」と言われる。でも明らかに以前と違う。妻には「最近顔色が悪いよ」と言われた。部下には「最近怖い」と思われていたらしい。
「俺、どこかおかしいのか」
そんな不安を抱えながら過ごした時期があった。
後から知ったのだが、あの症状の多くは男性更年期障害が原因だった可能性が高い。
男性更年期障害とは?
男性更年期障害とは、男性ホルモン(テストステロン)の減少によって起こる心身の不調のことだ。
女性の更年期障害はよく知られているが、男性にも同じように更年期障害が起こることはあまり知られていない。
・男性ホルモンは30代後半から徐々に減少する
・40代・50代になると症状が出やすくなる
・LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)とも呼ばれる
「男性更年期障害」という言葉を初めて知ったとき、「これは自分のことじゃないか」と思った。
主な症状
男性更年期障害の症状は大きく3つに分けられる。
身体的な症状
・慢性的な疲労感
・筋力・体力の低下
・発汗・ほてり
・頻尿・尿のキレが悪くなる
・性欲の低下
精神的な症状
・イライラしやすくなる
・気分の落ち込み
・やる気・集中力の低下
・不安感・焦燥感
・うつ症状
身体的+精神的な症状
・不眠・睡眠の質の低下
・記憶力・判断力の低下
・頭痛・めまい
これを見て「当てはまるものが多すぎる」と感じた40代・50代の男性は、俺だけじゃないと思う。
俺の場合はこうだった
47歳頃から、こんな症状が出始めた。
① まず疲れが取れなくなった
以前は週末に少し寝れば回復していた。それが全然回復しなくなった。月曜の朝から既にしんどい状態が続いた。
「また月曜か」と思う気持ちが
以前とは全然違った。
以前は「よし、今週も頑張ろう」だった。
あの頃は「今日をとにかく乗り切ろう」
しか思えなかった。
② イライラが止まらなくなった
些細なことで部下や家族に対してカッとなるようになった。自分でも「なぜこんなことで」と思うのに、感情が抑えられなかった。
息子が食事中にスマホを見ていた。
それだけのことで怒鳴ってしまった。
後から「なんであんなことで…」と
自己嫌悪になった。
妻からも「最近怖い」と言われた。
これが一番きつかった。
③ 夜中に目が覚めるようになった
深夜2〜3時に目が覚めて、そこから眠れない日が続いた。老後のことや仕事のことをぐるぐると考え続けた。
暗闇の中で
「老後のお金は大丈夫か」
「このまま定年まで働けるか」
「家族に申し訳ない」
という思考が止まらなかった。
朝が来るのが怖かった。
④ やる気が出なくなった
仕事も趣味も「どうでもいいか」という感覚になった。以前は好きだったドライブも億劫になった。
週末になっても
「どこかに行こう」という気持ちが
全く湧いてこなかった。
ソファに座ってぼーっとしている時間が
どんどん増えていった。
最初は「ただの疲れ」だと思っていた。でも3ヶ月以上続いたので、さすがにおかしいと思って病院に行った。
病院で言われたこと
内科で血液検査をしたら、テストステロンの値が低めだと言われた。
「男性更年期障害の可能性がある」と診断され、泌尿器科を紹介された。
診断されたときの気持ちは複雑だった。
「男性にも更年期障害があるのか」
という驚きと
「病名がついてよかった」
という安堵感が同時にあった。
自分がおかしいわけじゃなかった
とわかって、少し楽になった。
「弱くなったのではなく
ホルモンが変化しているだけだ」
そう思えただけで
気持ちがかなり楽になった。
治療・対処でやったこと
① 生活習慣の改善
まず医師に言われた通り、生活習慣を見直した。
・睡眠時間を7時間確保する
・週3回、30分のウォーキングを始める
・アルコールを減らす(毎日→週3日まで)
・亜鉛・ビタミンDを意識して摂る
これだけで1ヶ月後には睡眠の質が少し上がった。イライラが若干収まってきた。
② ストレスの発散
仕事のストレスをため込まないよう、週末のドライブを再開した。
行き先を決めずに
ただ走るだけ。
それだけで頭がスッキリした。
「こんなシンプルなことで
こんなに楽になるのか」と驚いた。
③ 妻に話した
これが一番効果があったかもしれない。
「実は体がしんどくて、病院で男性更年期障害かもしれないと言われた」と話したとき、妻は「そうだったんだ、気づかなくてごめん」と言ってくれた。
「弱音を吐いてはいけない」と思っていたが、話してみたら全然そんなことなかった。
男性更年期障害を疑ったら
① まずかかりつけの内科で相談する
② 血液検査でテストステロン値を調べてもらう
③ 必要であれば泌尿器科・メンズクリニックへ
最近はオンライン診療でも相談できるクリニックが増えている。「病院に行くのが恥ずかしい」という方にもおすすめだ。
「たかが疲れ」と放置しないでほしい。俺みたいに3ヶ月以上我慢して悪化させる前に、早めに動くことが大切だ。
まとめ
- 男性更年期障害は男性ホルモン減少による心身の不調
- 40代・50代に多く、身体・精神・睡眠など様々な症状が出る
- 「ただの疲れ」と放置せず、3ヶ月以上続くなら受診を検討する
- 生活習慣の改善と専門医への相談が効果的
- 病名がつくだけで気持ちが楽になることもある
- 信頼できる人に話すことも大切な対処法
▼ 次はこちらを読んでみてください [テストステロンを上げる方法を試してみた結果]


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