「子どもに教えるのが親の仕事だ」
ずっとそう思っていた。
でも振り返ると、息子から教わったことの方が多かった気がする。反抗期でろくに会話もできなかったあの時期に、俺は息子からたくさんのことを学んでいた。
48歳になって気づいた、高校生の息子から教わったこと10選を書く。
① 「なぜ」を考える大切さ
「なぜこのやり方でやるんですか?」
息子に言われたのではなく
部下に言われた言葉だ
でも息子を見ていて気づいた
息子は俺が「こうしろ」と言うと
必ず「なんで?」と聞いてくる
最初はうるさいと思っていた
でも「なんで?」と聞ける人間は
ちゃんと理解してから動ける人間だ
俺は20年間
「なんで?」を言えない環境で
働いてきたのかもしれない
② 好きなことへの集中力
息子がゲームをしているとき
その集中力は本物だ
何時間でも没頭できる
「俺にはそんなに
好きなものがあったか」
と考えたとき
すぐには思い浮かばなかった
ギターを始めたのは
息子のその姿に
刺激を受けたからかもしれない
③ 謝ることができる強さ
口論の翌日
息子が「昨日はごめん」と言ってきた
48歳の俺より先に
17歳の息子が謝ってきた
「男は謝ったら負け」
という感覚が
どこかにあったことに気づいた
素直に謝れる息子を
誇らしく思った
そして自分も
「すまなかった」と言えた
④ 今この瞬間を楽しむこと
ドライブに連れて行ったとき
息子が窓を全開にして
大音量で音楽をかけた
「うるさい」と思いながら
横を見たら
息子が気持ちよさそうに笑っていた
老後のことばかり考えていた俺には
できなかったことだ
「今」を全力で楽しむことを
息子に教わった
⑤ 友人を大切にすること
「〇〇が落ち込んでるから
会ってくる」
と言って
平気で時間を使う息子
40代になって
友人との時間が
どんどん減っていた俺に刺さった
「大切な人のために時間を使う」
当たり前のことを
忘れていた
⑥ 正直に感情を出すこと
息子は嬉しいとき
素直に嬉しそうにする
悔しいとき
悔しそうにする
「感情を見せない」ことが
大人のかっこよさだと
思っていた
でも感情を隠し続けた結果
ミッドライフクライシスで
自分が何を感じているかも
わからなくなっていた
感情に素直な息子の方が
よほど健全だと気づいた
⑦ スマホの使い方を教えてもらった
「お父さん、そのアプリ古い」
「こっちの方が便利だよ」
息子に言われて
初めて知ったアプリが何個もある
「教わる」ことへの照れを
捨てるきっかけになった
40代が「最新」と思っているものが
若者には「時代遅れ」なことがある
素直に教えてもらうことにした
⑧ 継続することの強さ
息子は好きなことに対して
驚くほど継続する
毎日欠かさず
同じことを繰り返す
「俺はあれだけ
何かを続けたことがあるか」
と考えた
ブログを始めたとき
「続けること」を
意識するようになったのは
息子の影響が大きい
⑨ 「いてくれるだけでいい」ということ
反抗期で会話がほとんどなかった頃
息子が突然リビングに来て
ただソファに座っていた
何も話さない
ただそこにいる
それだけで
なんとなく嬉しかった
「ただいてくれるだけでいい」
俺も息子にとって
そういう存在でいられたらと思った
⑩ 親を信頼してくれているということ
「お父さんにはわからない」
そう言われたとき
最初はかなりきた
でも後から気づいた
親に反発できるのは
「壊れない」と
信頼されているからだ
息子が俺に反発するのは
俺のことを
「ちゃんと受け止めてくれる」
と思っているからかもしれない
そう思えたら
反抗期が少し愛おしくなった
最後に
「子どもに教えるのが親の仕事だ」
今でもそう思っている。
でも**「親が子どもから教わる」こともまた、親の仕事なのかもしれない。**
息子よ、いろいろ教えてくれてありがとう。
本人には絶対に言わないけれど。

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