「お父さん、最近物忘れがひどくなってきたわよ」
姉からそんな電話が来たのは、俺が47歳の頃だった。
両親はそれぞれ84歳と79歳。いつかは来ると思っていた「介護」という現実が、じわじわと近づいてきた。
この記事では、三人兄弟の末っ子として親の介護と仕事を両立している俺の体験談と、介護を通じて感じた一人っ子の大変さを正直に書く。
我が家の状況
父親:84歳
→ 物忘れが急に増えてきた
→ 通院の付き添いが必要になってきた
母親:79歳
→ 足腰が弱くなってきた
→ 一人での買い物が心配な状態
兄弟構成:
長女(姉):56歳・専業主婦・実家近くに在住
長男(兄):50歳・会社員・車で1時間の距離
次男(俺):48歳・会社員・電車で1時間半の距離
三兄弟での介護分担
姉が中心となって親の面倒を見てくれている。
姉の役割:
・週2〜3回実家に顔を出す
・父親の様子を毎日確認する
・通院の付き添い
・買い物の手伝い
兄の役割:
・月2〜3回実家に帰る
・父親の病院付き添い(大きな検査のとき)
・お金の管理・手続き関係
俺の役割:
・月1〜2回実家に帰る
・両親の話し相手
・遠方からできることのサポート
・姉・兄への感謝とフォロー
正直しんどいこと
分担できているとはいえ、しんどいことは多い。
① 仕事との両立が難しい
月1〜2回の帰省でも
有給休暇の消化が必要なことがある
「親の介護のために休む」と
上司に言いにくい雰囲気もある
ミッドライフクライシスで
仕事への意欲が低下している時期と
介護が重なって精神的に消耗した
② 父親の変化がつらい
帰省するたびに
父親の物忘れが進んでいる
「さっき話したこと」を
また聞いてくる
以前はしっかりしていた父が
別人のようになっていく
この現実を受け入れるのが
精神的にきつい
③ 姉への申し訳なさ
一番負担がかかっているのは
実家近くに住む姉だ
「姉に任せてばかりで申し訳ない」
という罪悪感が常にある
電話やLINEでこまめに連絡して
感謝を伝えることしかできない
三兄弟でよかったと思うこと
✅ 役割を分担できる
✅ 一人で抱え込まなくていい
✅ 兄弟で相談できる
✅ 姉が近くにいてくれる安心感
✅ 費用を分担できる
三人いるだけで、これだけ違う。
一人っ子の友人から聞いた話
職場の同僚に一人っ子がいる。
彼は45歳。父親が認知症で、母親も体が弱い。
「仕事を休んで病院に連れて行くのも
施設を探すのも
お金の管理も
全部一人でやっている」
「兄弟がいたらなと
何度思ったかわからない」
「精神的に限界だと思っても
誰にも頼れない」
この話を聞いて、改めて思った。
俺は恵まれている。
一人っ子が介護で直面する現実
① 全ての役割を一人で担う
→ 通院付き添い・買い物・
手続き・費用・精神的サポート
全部一人
② 仕事を休まざるを得ない
→「介護離職」のリスクが高い
→ キャリアへの影響が大きい
③ 相談できる兄弟がいない
→ 孤独感が大きい
→ 判断を一人でしなければならない
④ 精神的・肉体的・金銭的負担が
全て集中する
→ 燃え尽きるリスクが高い
一人っ子の方へ伝えたいこと
一人で抱え込まないでほしい。
① 地域の介護サービスを活用する
・ケアマネージャーに相談する
・デイサービスを活用する
・訪問介護サービスを使う
「全部自分でやらなくていい」
プロに頼ることは
決して親不孝ではない
② 会社の介護支援制度を確認する
・介護休業制度
・介護休暇制度
・フレックスタイム制度
意外と整っている会社も多い
まず人事部に相談してみる
③ 同じ立場の人とつながる
介護の悩みを話せる場所を持つ
・地域の介護者サロン
・オンラインコミュニティ
・同じ立場の友人
「自分だけじゃない」と
知るだけで楽になる
まとめ
- 三人兄弟でも介護と仕事の両立はしんどい
- 父親の物忘れが増えたことで介護の現実を直視した
- 一人っ子の介護負担は計り知れない
- 兄弟がいる人は積極的に分担・感謝を伝える
- 一人っ子の方は地域サービス・会社制度を活用する
- 一人で抱え込まず相談できる場所を持つ
▼ 次はこちらを読んでみてください [妻から見た夫のミッドライフクライシス【妻に聞いてみたリアルな話】]


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